• ホーム
  • 肺炎クラミジア感染症を知っていますか?症状などを教えます

肺炎クラミジア感染症を知っていますか?症状などを教えます

2020年04月12日

クラミジア感染症と聞くとほとんどの人は泌尿器や生殖器の病気を思い浮かべますが、クラミジアの病原菌は呼吸器疾患を引き起こす危険性があります。多くの場合、クラミジアの病原体は性器や咽頭部(のど)の粘膜に感染して炎症を発症します。クラミジア感染者の唾液にも病原菌が含まれる場合がありますが、成人で十分な免疫力がある人であれば咳やくしゃみなどを通して飛沫感染をすることはありません。

一般的にクラミジアの感染経路は粘膜の接触に限られ、性行為以外で他の人にうつることはありません。ただし小児や免疫力が弱い高齢者であれば、クラミジアの感染経路として飛沫感染があります。咳やくしゃみなどを通して小児や高齢者の肺にクラミジアの病原菌が感染すると、肺炎クラミジア感染症を発症する場合があります。病原菌の感染を防ぐためには、手洗いや咳エチケットが大切です。

肺炎クラミジア感染症に罹ると、3~4週間の潜伏期間を経た後に急性上気道炎・急性副鼻腔炎・気管支炎などの呼吸器疾患の症状を発症します。上気道炎や気管支炎を発症すると、乾いた咳が出ます。呼吸器にクラミジアの病原菌に感染するとごく稀に肺炎を起こすケースもあり、肺炎になると遷延性の激しい咳嗽や38℃未満の発熱が続くことがあります。体力の弱い高齢者が肺炎を発症して微熱や遷延性のある咳嗽などの症状が出ると、重症化する恐れがあるので注意が必要です。

肺炎クラミジア感染症で呼吸器疾患の症状を発症すると、咳や痰などを通して他の人に飛沫感染する恐れがあります。免疫力がある成人であれば、クラミジアの病原菌が肺に感染しても無症状で自然治癒する場合があります。抵抗力の弱い小児や高齢者に感染した場合は、各種呼吸器疾患や肺炎を発症する恐れがあるので注意が必要です。

感染の有無を調べる方法として、血中の抗体検査や抗原検査(病原菌の遺伝子配列)などがあります。肺炎クラミジア感染症と診断されると、小児ではマクロライド系抗生剤が投与されて治療が行われます。高齢者の患者であれば、テトラサイクリン系やニューキノロン系などの抗生剤が処方されます。治療期間は10日~2週間と長めで、病原体が検出されなくなるまで薬を服用します。

肺炎クラミジア感染症で呼吸器疾患や肺炎に罹った場合でも、高熱が出ないという特徴があります。医療機関で受診すると、細菌感染症であることに気づかずにアレルギー疾患と診断されて適切な治療が遅れるケースがあります。