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クラミジアには不妊の危険も?妊娠中に感染した場合はどうなる?

2020年01月02日

クラミジアは初期症状が軽いので重大な病気と認識していない人が少なくありませんが、女性の場合、治療せずに放置して重症化すると不妊症になる危険性があるので注意が必要です。また、妊婦が感染すると、胎児に重大な影響が及ぶ恐れもあります。

女性が性器クラミジアに感染すると、最初に膣や子宮口で炎症を起こします。この段階では強い痛みなどの自覚症状が出ることがなく、病気に気づかない人が多いです。初期症状を発症した段階で治療を受けずに放置し続けると、病原菌が子宮や卵管・卵巣に移動して炎症を起こします。卵管炎を起こすと卵管が癒着してしまい、完治した後も卵子の通り道が狭くなったり塞がることで不妊症になってしまいます。卵管炎を発症しても自覚症状が出にくいので、病気に気づいた時には子供が作れない体になっていた、というケースもあります。

ちなみに男性もクラミジアに感染して治療を受けずに放置すると、病原体が生殖器(睾丸)に移動して精巣上体炎を発症します。もしも左右両方で精巣上体炎を起こすと、完治後も男性不妊になる恐れがあります。

妊娠中に性器クラミジアに感染すると、子宮内膜炎を起こして絨毛羊膜炎を発症します。妊娠中に絨毛羊膜炎を起こすと、流産や早産の危険性が高くなります。正常に分娩した場合でも妊婦が性器クラミジアに感染していると、分娩時に新生児に産道感染が起こります。

分娩時に病原体が新生児に母子感染(産道感染)すると、誕生後に乳児がクラミジア肺炎を発症する恐れがあります。母子感染を起こすと乳児がクラミジア肺炎を起こして、多呼吸・咳・喘鳴などの呼吸器症状を発症します。母子感染で乳児がクラミジアに感染していると、肺炎以外にも鼻炎などの呼吸器疾患や結膜炎を起こす場合も少なくありません。

妊娠中にクラミジアに感染すると、流産・早産や母子感染で胎児の命が失われる危険があります。このため妊婦が産婦人科を受診すると分娩前にクラミジアを含む性病検査が実施され、陽性反応が出た場合は治療が行われます。妊婦が服用することのできる治療薬(抗菌薬)の種類は限られていますが、ジスロマック(アジスロマイシン)は服用が可能です。妊娠中にクラミジア検査で陽性反応が出た場合は、ジスロマックが処方されて治療が行われます。ジスロマックを服用しても完治させることができなかった場合は、妊婦が服用可能な薬の種類が限られるので治療が難しくなってしまいます。